3,000億円構想を実現に導く最新システムを備えた大型物流センターを構築

株式会社ハローズ様(物流センター構築・改善)


髙橋 正名様(取締役 物流部長 兼 物流センター長)

課題

  • 店舗オペレーションコストの削減
  • 出店スピードに対応する物流機能強化
  • 3,000億円を見据えた物流構想にふさわしいセンター構築

解決

  • 通路別分類納品、棚割別オリコン納品により店舗オペレーションの大幅時間短縮
  • 高効率化実現のため最新設備導入により発注から納品までのリードタイムを短縮
  • 高速仕分けシステムなどにより、180店舗まで対応可能な物流システムを実現

導入経緯拡大を進める経営戦略にふさわしい最新物流システムを

導入経緯

拡大を進める経営戦略にふさわしい最新物流システムを

ハローズは、一定地域(商圏)に集中的に出店し地域市場占有率№1を目指すドミナント出店が経営戦略の特色です。この経営戦略のもと、長期ビジョンとして掲げる3,000億円を達成するには、複数のローカルチェーンによるリージョナルチェーンを目指す必要があります。そこで、広島・岡山に分散していた7つの物流センターを集約させた大型物流センターの構築を推し進めました。その際、年間5店舗以上の出店スピードに対応し、24時間店舗オペレーションの生産性を改善するといった課題を解決するには、最新物流システムの総合的な構築が不可欠だったのです。

選定理由企業特性やビジョンを理解した最適なソリューション

選定理由

企業特性やビジョンを理解した最適なソリューション

ハローズ全店を合わせると従業員(パート、アルバイト含む)約3,500人が働いており、店舗オペレーションコストの削減は中長期目標を達成に導くうえで重要課題の一つです。その実現には、部門別納品から通路別分類納品への改善、棚割りに対応したオリコン納品や欠品率を1%以下とすることなど、いくつもの課題解決が求められます。そうしたスーパーマーケットチェーンならではの課題や業務フロー、さらにはビジョンを理解したうえで、最適なソリューション提案をしてくれたのがトーヨーカネツソリューションズでした。また、当社はセンター内にエコセンターの構築を計画するなど環境にやさしい企業を目指しておりますので、環境に配慮した物流システムを提案してくれたことも重要な選定理由でした。

導入後の効果作業効率向上と店舗オペレーションの大幅削減

導入後の効果

作業効率向上と店舗オペレーションの大幅削減

TC商品は、入荷時に自動読み取り・検品・出荷ラベルの自動貼り付けを同時に行ってケースソータに供給するなど、人的作業をシステム化することで作業効率のアップを可能にしました。また、最大1,544パレットが収納できる自動倉庫ではパレット単位で入荷された商品が日付管理のもとで保管・出庫されます。最大29,400ケースが収納できるケース自動倉庫も、同様に保管・出庫を行います。これらの商品は、1時間1万ケースを仕分ける能力を持つソータで店舗別に仕分けされます。ちなみに現時点でハローズは49店舗(2011年8月現在)ですが、3,000億円構想を踏まえ、高速仕分けが可能な仕分けソータを備えています。その他、自動補充システムの導入によるバラピッキングエリアでの生産性改善、ピックトゥーコンベヤ(表示器式)によるケースピッキング能力1時間3,600ケースの高効率出荷の実現などにより、リードタイムの大幅短縮を可能にしました。何より、通路別分類納品と棚割別オリコン納品が店舗オペレーションの大幅時間短縮をもたらし、中長期ビジョンの達成意欲に拍車をかけています。

今後の展望共存共栄のスタンスで次なるステージを目指す

今後の展望

共存共栄のスタンスで次なるステージを目指す

「広島・岡山・香川 60店舗1,000億円計画」と「瀬戸内商勢圏 180店舗3,000億円構想」の達成に向けて、物流システムの体制を整えることができたと実感しています。とはいえ、ビジョン達成のためには、この恵まれた環境をいかに活かせるかが重要ですから、ビジネスパートナーとしてのトーヨーカネツソリューションズの存在に大いに期待しています。一方で、日本版のECRを実現させたいという思いから「HLCロジスティクス研究会」を発足させ、メーカー・配送・販売の各社とともに、在庫日数や欠品率などの問題を考える機会創出に取り組んでいます。今後も、ビジネスパートナーや地域社会との“共存共栄”のスタンスを大切にしつつ、次なるステージへの飛躍を目指したいと思っています。

※この記事内容は2011年8月に取材した内容を元に構成しています。記事内における数値データ、組織名、役職などは取材時のものです。

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