3PL
藤村忠司様(野田木野崎支店 支店長)
課題
解決
導入経緯
これまで島忠様では、各ベンダーが直接店舗に納品するケースが多く、店舗での納入車の滞留と納品渋滞が恒常化し、入荷の集中や偏りによって検品などの店舗作業に大きな負担がかかっていました。この問題の解決を目指して、当社は島忠様よりホームセンターの各店舗に向けた商品の物流を一括で担う3PL業務を受託。当社野田物流センター内に大型ソータを設置した島忠様専用のTCを開設いたしました。より効率のよいスムーズな物流システム構築のために、トーヨーカネツソリューションズには企画段階から参加していただき、ともに専用TCの構築に取り組みました。
選定理由
今回の島忠様の案件は、専用TCの設計からの仕事だったので、タッグを組んで一緒になってご提案いただけるパートナーを探していました。トーヨーカネツソリューションズはこの分野での実績が豊富な上、提案の段階から仮図面の作成などに、時間と手間を惜しまずに協力してくださいました。また、「エコロベヤ」や「ニューポジソータ」など、独自の優れた製品をお持ちで、最適なソリューションをご提案いただきました。信頼できるパートナーとして、今後もタッグを組んで一緒にやっていければと思っています。
導入後の効果
現在野田TCは、島忠様の関西4店舗、関東48店舗、計52店舗(2014年6月末現在)に向けた商品の物流を担っています。設備としてはトーヨーカネツソリューションズの「エコロベヤ」と全長105mの「ニューポジソータ」を導入。全28シュートを用意し、各店舗向けの商品を仕分けています。仕分け能力は物流量に合わせ、高速モードで6,000ケース/時、中速モードで4,500ケース/時です。島忠様のホームセンター向け商品は大きさも形状もさまざまで、全てを自動仕分けすることは困難でした。しかし、センター運営費を極力抑えるために、少しでも多くの商品を自動で仕分けられるように工夫。センター運営の人員を最低限に抑えることができました。
当専用TCの稼働により、島忠様各店舗への商品納入が一本化され、納入車の滞留や納品渋滞が解消。荷下ろしの時間と手間を大幅に短縮することができました。さらに、あらかじめセンターで商品を部門別に仕分けてカゴ車で納入するため、店舗での品出しの手間も軽減できました。納品がスムーズになったと、各店舗様からお喜びのお言葉をいただきました。
設備の部分では、「エコロベヤ」は省エネ設計の上に、音が静かなので、騒音の軽減に繋がりました。センター付近には民家があるため、この静音性は大きな利点になっています。また、全体的にシステムが扱いやすいという特長もあります。トラブルが少なく、万一エラーが発生した場合でもほとんど自分たちで処理できます。メンテナンス性に優れているという点でも大きなメリットを感じています。
今後の展望
SBSロジコム株式会社のミッションは、島忠様の各店舗の負担を軽くすることだと考えています。今後は流通面での負担をさらに軽減し、お店の方がもっと接客に専念できる環境を整える提案を行っていきます。たとえば、お店の陳列をしやすくする工夫はできないか。荷物が届いてすぐに陳列できれば、お店の方の負担が減り、それだけ接客に専念できるようになります。また、納品のリードタイムを縮めるためにセンターに在庫を持つDC(ディストリビューションセンター)化など、島忠様のメリットになることを考え、積極的に提案していきたいと思っています。
※この記事内容は2014年4月に取材した内容を元に構成しています。記事内における数値データ、組織名、役職などは取材時のものです。