RFID(Radio Frequency IDentification)
2005年の電波法改正に伴って、国内においてもRFIDタグや読み取り装置(RFIDリーダ)を導入した事例が増えています。トーヨーカネツソリューションでは、まだまだ未開拓のRFID分野の発展を目的とした研究・開発、そして、生産業界への啓蒙活動に積極的に取り組んでいます。
RFIDの特徴
- 遠隔性
リーダから離れていても読み取ることが可能です(※ただし、RFIDの周波数帯、およびリーダの出力により読み取り距離は異なる)。さらに、バーコードリーダと違って、指向性を意識せずに読み取ることも可能です。 - 非要視認性
バーコードの場合はバーコード自身が視認できるところに貼付、もしくは印字することが条件ですが、RFIDはタグが視認できる場所に必ずしも貼付する必要はありません。 - 自動化性
自動読み取りをする場合、バーコードは位置決めが要求されますが、RFIDはタグの貼り付け位置については許容範囲があり、自動化認識により向いています。 - 一括読み取り性
バーコードの場合は、1つずつ読み取りを行なう必要があるため一括読み取りは不可能ですが、RFIDはリーダーから離れていてもタグを読み取ることができるため、複数タグの一括読み取りが可能です(※ただし、RFIDの周波数帯によっては不向きな周波数帯(13.56MHz)もある)。 - データの書き換えが可能
バーコードの場合は原則不可能ですが(※ただし、リライトラベルを利用した場合は可能です)、RFIDは電子記憶のためにデータの書き換えが可能です(※ただし、書き込みは読み取りに比べ時間がかかるので、その必要性を考慮すること)。
RFIDの導入が期待される業界と活用ターゲット(RTI市場)

RFIDは、生産から物流、小売まで一貫した情報管理が可能で、流通や製造などの幅広い分野で利用ができます。また、昨今、社会的に問題にもなっている、食の安全確保のためのトレーサビリティシステム構築にも効果が期待されています。
新たなシステム構築と既存の情報システムとの連携といった投資も必要になる面があるが、将来的には物流の効率化という点から見れば費用対効果は大きいです。
RFIDの課題
効率化が期待されているRFIDにも、まだまだ改善すべき課題も残っています。その1つとしてクローズアップされているのは、電波干渉における読み取り精度低下の課題です。例えば、流通業界などの場合、バックヤードに多くのリーダーやライターが存在するため、センター内のさまざまな箇所で電波干渉が生じてしまい、そのことが原因で、タグの読み取り精度が低下する現象が起こっています。
まだまだ発展途上の技術ですが、一方では効率化を果たした事例も出ており、今後、トーヨーカネツソリューションズでは、さらなる実用化に向けた取り組みを進めていきます。
米Reva Systems社とのパートナー関係を締結し課題を解決

トーヨーカネツソリューションズでは、2008年5月にRFIDネットワークインフラの世界トップメーカーである米Reva Systems社(以下、リーバ社)とのパートナー関係を締結しました。リーバ社が開発した、RFIDネットワークシステムは、複数のリーダーやライダー間で生じる電波干渉を排除し、正確に情報を読み取ることに優れており、トーヨーカネツソリューションズではリーバ社と協業して、日本国内での販売・施工を進めています。
米リーバ社について
どのような環境でも顧客がスケーラブルなソリューションを迅速に展開するのを可能にする、RFIDネットワークインフラ製品を開発。世界中の企業において革新的なRFIDアプリケーションを実現させ、様々な産業で付加価値を生み出しています。本社は、米国マサチューセッツ州ボストン市郊外チェルムズフォードです。
国内初のRFIDテストラボを、日本ヒューレット・パッカード他2社とのアライアンスにより設立

トーヨーカネツソリューションズでは、日本ヒューレット・パッカードなど4社と協業して、RFIDの導入を検討したいお客さま向けにRFIDのデモ施設「HP RFID Noisy ラボ・ジャパン」を設立しています。
HP RFID Noisy ラボ・ジャパンには実際の使用を想定した環境で、RFIDの仕分け認識テスト用のコンベアや、高速で動くベルとコンベアなどで認識テストを行なうことができる設備が揃っており、それぞれの検証を通じてRFIDの性能の高さを探ることができます。また、各種セミナーや研修も行なっており、ラボを通じてRFIDの活用の啓蒙活動に取り組んでいます。




