通常業務に全く影響を与えることなく「大規模な改造を実現」

センコー株式会社様(センター増設)


丸山和晃様(埼玉主管支店 副支店長)/ 脇田武志様(埼玉主管支店 浦和PDセンター長)

課題

  • 取引先の店舗拡大に伴う仕分け処理数の増強
  • 24時間では終わらない作業時間の改善
  • 工事のために稼働をとめてはならない
  • スペースを無駄にせず、有効に活用

解決

  • 高仕分能力ソータの導入により仕分け処理量倍増
  • 作業負荷をセンター内で分散させ、作業時間の短縮を実現
  • 工事をブロック分けし、稼働を止めずに増設を実現
  • 跳ね上げ式シュート採用により、出荷が無い時には商品の仮置き場として利用可能

導入経緯取引先の店舗数が倍増。仕分け処理能力の大幅増強が急務だった

導入経緯

取引先の店舗数が倍増。仕分け処理能力の大幅増強が急務だった

浦和PDセンターの物流システムを構築した当初は、ドン・キホーテ様の店舗数は約150店舗でしたが年々増加を続け近年は倍増し、現状設備ではとても処理が追いつかなくなってしまいました。既存ソータの能力は3,000ケース/時でしたから、平均7万ケース/日を仕分けるのは無理があり、人手による仕分けも行わざるを得ません。手仕分けの仕事量をプラスしても2,000ケース/時ですから、12万ケース/日に膨れ上がるピーク時には24時間稼動しても終わらないほどでした。

選定理由経験と実績があるTKSLなら難しい工事も安心して任せられる

選定理由

経験と実績があるTKSLなら難しい工事も安心して任せられる

仕分け能力を高めることが急務でしたが、現状業務を止めるわけにはいけませんでした。そこで、当センターの物流システムを構築したトーヨーカネツソリューションズ(以下、TKSL)に相談。すると、現状の業務を一切止めずに増設工事を行う方法があるとのこと。経験と実績があるTKSLならばという安心感もありましたし、その工事の具体的な方法に説得力がありましたので、本件をお願いすることにしました。

導入後の効果手作業に頼ることなく、就業時間内での作業終了が実現

導入後の効果

手作業に頼ることなく、就業時間内での作業終了が実現

通常業務に影響が出ないよう、増設工事を何ブロックかに分けて実施しました。当センターはウエストとイーストの2エリアに構成されているのですが、これまではソータが入っていたのはウエストのみでした。そこで今回は、ウエストにあった既存のソータを能力アップさせるために高速処理のニューポジソータを導入。これによって処理能力は1.5倍の7,000ケース/時に向上し、手仕分けに頼ることがなくなりました。
シュートも22本増設し、今までは1階ゾーンのみでしたが2階ゾーンにもシュートを設置。これにより1階ゾーンは関東圏内、2階ゾーンは地方出荷と分けることができ、仕分け・出荷時の商品滞留を分散することができました。また、2階の一部は商品の仮置き場として利用していましたが、ソータ設備でスペースがなくなってしまうため、跳ね上げ式シュートを設置しました。これにより、出荷がなくシュートを使用しないときは、チェーンでシュートを持ち上げることで従来と同じ仮置き場が確保できます。スペース効率の点で大変有効な提案でした。その他にもTKSLからは大幅な省エネが実現できるエコロベヤの提案もあり、省エネ、光熱費の削減に貢献してくれています。

今後の展望特色と設備能力を活かし、魅力的な物流センターを目指す

今後の展望

特色と設備能力を活かし、魅力的な物流センターを目指す

今回は、稼働を止めることができない中での工事でしたが、業務への支障は全くなくスムーズに終えることができ、お客様の店舗拡大へ柔軟に対応するための基盤が整えられたと感じています。この後、老朽化した設備の入れ替え工事も控えていますので、さらなるセンターの能力アップに期待しています。また、当センターはいち早く免震構造を採用しお客様の商品や従業員の安全を確保したり、保育所を完備するなど働きやすい職場づくりを行ってきました。今後も、センターの特色と設備能力を活かし、他社にない魅力的な物流センターづくりを目指していきたいです。

※この記事内容は2012年11月に取材した内容を元に構成しています。記事内における数値データ、組織名、役職などは取材時のものです。

導入製品・サービス

入荷エリア
トリプラナー:手仕分け
プライマリーソータ:一次仕分け
ニューポジソータ
跳ね上げ式シュート
出荷エリア
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